曹洞宗 日秋山 宗恵寺(そうえいじ)【寺報「慈鐘(じしょう)」】宮城県/登米市/南方町

曹洞宗日秋山宗恵寺
 
第18号                      宗恵寺・寺報     じしょう                平成18年3月15日

宗恵寺・寺報 慈鐘(じしょう)

慈鐘(じしょう)
発行所:宗恵寺
〒987-0444
宮城県登米市南方町尼池80
電話:(0220)-58-2304

禅にふれる

禅にふれる
今回は宗恵寺の本堂の内陣に掲げている簾額の句を紹介致します。

日々是好日 時時是好時
(ひびこれこうじつ ときどきこれこうどき)

この句は、中国唐時代末の雲門禅師の言った言葉です。
この句を文字どおり解せば毎日毎日が安楽な良い日であると言う事になりますが私たちの生きている世界は、これとは、逆に、思うようにならないことであふれています。
しかし、分別や執着というものを捨て去った清らかな、安らかな境地をもってすれば日々が最上の日であり、かけがえのない一日であるといえるのです。喜ぶときには喜び、悲しむときは悲しむ、しむときには苦しむ。その時々に対応しながらも、それにとらわれたり、煩わされたりすることがなければ、日々好日といえるということです。

水流元入海月落 不離天
(みずながれてもとうみにいり、つきおちててんをはなれず)

この句は、元の明本禅師と一僧の問答の一節です。

一僧 『何れの処にかさらに生死去来の跡を求めん。何れの処より来るや』
明本 『水流れてもと海に入る』
一僧 『死何れの処に向かって去るや』
明本 『月落ちて天を離れず』

川の流れはそれぞれちがっていても、行く着く先はもとの大海であり、月は東から昇り西に没するが、常に天にあることには変わりがないというのが、この句の意味であり、人の世界に於いても誰もが同じ本心、仏性(誰でも仏となる資格と可能性を持っていると言うこと)をそなえているということをたとえて言ったものであり、人にはそれぞれ生き方、考え方の違いがあるがすべての人が持っている仏心を意味しているのです。つまり仏の心です。
この句は仏心を表すために、海を例にもってきたり月にたとえてみたりしてうたった禅僧のことばです。
人間はいろいろなことを思いながら、この世を過ごしていきますが、そのあらゆる思いが出てくるところ、出てきてまた帰っていくところが仏心なのです。今日は悲しい日だったといっても今日
悲しい心が一生涯悲しいのではなく、明日は喜ぶ心に変わっていくようなものです。ちょうど川の流れが絶えず大海に入っていくようなものです。
本堂内陣の簾額、書は前住職
本堂内陣の簾額、書は前住職

護持会だより

護持会だより
平成十七年七月十一日
 
平成十七年曹洞宗宮城県第十四教区護持会総会、研修会が中田町の海蔵寺に於いて開催され、宗恵寺より住職、総代長の高橋寿郎さん、総代の佐藤永一さん、米森輝穂さんと本年の護持会表彰者の一の曲区世話人の佐藤正彦さんの五人が出席致しました。
総会後、恒例の研修講話は大本山特派布教師の長野県盛隆寺の住職、吉川矩雄老師の講話を拝聴し、盛況のうちに終了す。

平成十七年六月二日
 
  柳沢区護持会役員(世話人)小野寺健治さん (行年七十六歳)が逝去。

平成十七年六月二十五日
 
  苔下区護持会役員(世話人)建設委員会副委員長 伊藤書信さん (行年七十歳) が逝去。

平成十七年七月四日
 
  柳沢区護持会役員(世話人)佐々木きよしさん (行年七十歳)が逝去。

平成十七年十月七日
 
  高石区護持会役員(世話人)大久保条一さん (行年八十六歳)が逝去。

平成十八年一月三日
 
  沼崎区護持会役員(世話人)千葉とめ子さん (行年八十歳)が逝去。

平成十八年一月三十一日

 一ノ曲区護持会役員(世話人)石山長吉さん (行年七十人歳)が逝去。

 生前六人の方の長期に亘り菩提寺護持のため御尽力を賜り真にありがとうございました。
 衷心より御冥福を御祷り申し上げます。

寺だより

寺だより
平成十七年八月四日第四回子供禅の集い開催

新しい本堂での禅の集いは参加者十三名と少人数でありましたが、子供達は座禅に取り組んだりゲームをしたり和尚さんの話を聞いたりしました。今回は昼食にお膳で精進料理を頂いてもらい、食事のマナーも学び有意義な一日を過ごしました。

諸々記

諸々記
厳しい寒さも安らぎ春の日ざしをうれしく感じております。
さて、本堂も新築してから一年を迎えます。昨年中は、個人的や地区ごとに多くの皆様が見学に出向いて下さり、本当にありがとうございました。
本堂工事中にも多くの皆様に陣中見舞いなどのお心使いをいただきました。また子供座禅会にも、おやつや野菜果物などを差し入れて頂き、また新米を本尊様にと届けて下さり、心より感謝申し上げますとともに、お寺を身近なものに感じてくれているのではないかと、うれしく思っております。
菩提寺を大切に思うという心は、ご先祖様を大切にするということです。ご先祖様を大切にするということは自分の為でもあり子孫の為でもあるので、何時でもお寺にお出かけ下さい。
檀家皆様の御健勝と御繁栄を心よりお祈り致します。
                                                                         合掌 住職
平成36年

年回表

年回表
■ 一 周忌 ………… 平成35年 ■二十三周忌 ………… 平成14年
■ 三 回忌 ………… 平成34年 ■二十七回忌 ………… 平成10年
■ 七 回忌 ………… 平成30年 ■三十三回忌 ………… 平成4年
■十三回忌 ………… 平成24年 ■三十七回忌 ………… 昭和63年
■十七回忌 ………… 平成20年 ■五 十 回忌 ………… 昭和50年
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